2014年5月2日金曜日

国立シンフォニカーコンサート無事終わりました!

国立シンフォニカーコンサート
4月29日新緑の一橋大キャンパスにある兼松講堂で第8回定期コンサートが開かれました。雨の予報がある中雨よ!降らないで!と祈り続けた1週間でした。
ソリストのクリスティーヌは早々に来日し到着したその日からプラクティス、練習で気合いが入っています。
一方スロバキアフィルのコンサートマスターのエマニュエルは2日後に来日、兼松講堂でのリハーサルは二日間、ステージで65人のオケとみっちりリハーサル。あまりの五月晴れにクリスティーヌはウキウキ。日本に初めての来日、一番いってみたいところは?皇居!それから日本庭園!
食べたいものは?フレッシュフィッシュ!それって刺身のこと?そう、刺身とお寿司でーす!
なんとまだハタチ過ぎたばっかりのルーマニアの女性が何とこの大人っぽい感じ。今はドイツのライプチヒで勉強しているので毎日ドイツ料理にうんざりしているらしい。ユキはウインナーシュニッツェル好き?だいすきだよ!何であんなの好きなの?だっておいしんだもん!信じられない!こんな美味しい魚がいっぱいあるのに!
高輪での練習を終え、何処か案内するけど何処へ行く?庭園と日本の美術館に行きたい!
五月晴れの午後訪れたのは根津美術館。彼女が感動したのは緑豊かな庭園でした。菖蒲も少し咲き始め藤の花も見事。彼女は写メを撮りまくりこの時は3日後には兼松講堂の晴れ舞台で950人の聴衆の前で堂々とあの難曲のブラームスのバイオリン協奏曲を見事に弾き切ったアーティストとは思えない天真爛漫な女性。エマニュエルとはふた周り私とは50歳も歳の離れた孫みたいなものかも。
そんな3人が65人のオケメンバーと共演。
リハーサルはかなり密度の濃いもので約4時間、毎日中央線での1時間の旅。
でもリハーサルが終わるとクタクタ、でもリハーサルが5時間終わるとただひたすら空腹感と倦怠感がきます。せっかくの日本滞在、すき焼きを食べよう!お箸も使ったことがないクリスティーヌは必死に慣れようとしています。エマニュエルは慣れたもの。何度もスロバキアフィルで来日していてお寿司大好き!私がウインナーシュニッツェルが大好き、ヨーロッパからの2人がお寿司大好き。変な感じなんですね。
コンサートはクリスティーヌが熱演してくれ難曲のブラームスのバイオリン協奏曲があっという間におわりました!彼女はとても満足している様子。田園もとても長い曲ですが早めのテンポで演奏できました。
入場者は950人で9割の入り、大満足です。ただマイクでクリスティーヌとお話しした部分がマイク不良で特に二階席の方に全く聞こえなかったことがあとで分かりました。本当にすいませんでした。このトークは幸いにもレコーディングしていたので1週間くらいでなんとか映像付きでYouTubeにアップしたいと思っています。出来次第またこのブログでご案内いたします。80通ものアンケートも頂きとても暖かいコメントを沢山頂きました。改めて感謝です。クリスティーヌとは出来れば2年後に再来日して大曲ベートーベンのバイオリン協奏曲を一緒にやりたいね!と約束しました。エマニュエルとはこんどはヨーロッパで一緒にやりたいね!
次回はいよいよ年末12月7日に第9回定期コンサートで兼松講堂での初めての第九に挑みます。ベートーベンの第九ど最初の交響曲第1番の2曲です。
ベートーベンの人生は9つの交響曲を書き総ての曲は永遠不滅の名曲ですが、その処女作ど最後の大作第九を同時に演奏しベートーベンの人生観に寄り添いながらのコンサートを予定しています。
宮城敬雄